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特派員リポート 金成隆一(ニューヨーク支局員)

 昨年は米大統領選の激戦区である米中西部で、かつて製造業や製鉄業で栄えた五大湖周辺の「ラストベルト」(さび付いた工業地帯)を歩き、「トランプ王国」の支持者の暮らしぶりを報告した。

 すると知人から貴重な指摘を受けた。「でも本当にトランプ人気が根強かったのは米南部でしょ?」

 その通りだ。

 選挙取材では、どうしても勝敗を左右する激戦区の取材が中心になる。2016年大統領選の勝負の決め手は、これまでは伝統的に民主党が強かったラストベルトで、多くの票がトランプ支持に流れたことにある。

 ただ、トランプが圧勝した地域ばかりではなく、民主党候補のヒラリー・クリントンに勝てなかったエリアもある。

 一方、米南部に目をやると、トランプが7~8割を獲得して圧勝した、いわば真の「トランプ王国」が広がっている。こうした地域は、伝統的に共和党候補が勝つことが最初からわかりきっているため、陣営もメディアも重視しないのが現実だ。

 今回は、あまり選挙期間中は目を向けられなかった米南部の真の「トランプ王国」を歩いてみた。

     ◇

 トランプの就任後、テキサス州南東部で暮らす、製紙工場の元労働者マリリン・クランプ(57)に久しぶりに電話を入れてみた。

 大統領選で共和党候補を選ぶ論戦が始まっていたばかりの2015年11月、同州ボーモント(Beaumont)で開かれたトランプ集会で知り合った。当時、トランプは人気はあったが、米メディアでは「いずれ脱落する候補」とされていた。

 しかし、集会は異様なまでに盛り上がった。詰めかけた支援者は、みんな支持する理由を思い思いに語ってくれた。

 「よくぞ聞いてくれた」

 「オレの意見も聞いてくれ」

 そんな調子だから取材は楽ちん。次から次にインタビューした。

 中でも熱心だったのが、マリリ…

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