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 東京女子医大病院(東京都新宿区)で2014年、脳腫瘍(しゅよう)の女性が添付文書に記載された量を上回る抗てんかん薬を投与された後に死亡した問題で、病院側が薬を適切に扱う義務を怠ったなどとして、遺族が大学と担当した医師2人を相手取り、計約4300万円の損害賠償を求める訴訟を28日、東京地裁に起こした。同大広報室は「訴状を見ていないので具体的なコメントはできないが、誠意をもって対応していく」としている。

 亡くなったのは川崎市の長浜裕美さん(当時43)。代理人の弁護士らによると、脳腫瘍を再発した疑いがあると診断された長浜さんは14年8月、けいれん発作を起こしたため、これまでの抗てんかん薬に加え、別の抗てんかん薬ラミクタールを1日200ミリグラム処方された。その後、重い皮膚障害「中毒性表皮壊死(えし)症」が出て亡くなった。

 ラミクタールの添付文書には、別の薬と併用する際の投与量は最初の2週間は1日おきに25ミリグラムと記載されている。

 提訴後に会見した夫の明雄さん(42)は「病院から副作用の説明はなかった。死ぬかもしれないと知っていたら絶対飲ませなかった」と訴えた。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(黒田壮吉)