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 2016年のノーベル文学賞に輝いた米国人ミュージシャン、ボブ・ディランさん(75)が、昨年12月の授賞式を欠席してから3カ月あまりたった4月初旬に、ようやくメダルと証書を受け取ることになった。

 同賞を選考したスウェーデンアカデミーのダニウス事務局長が29日、「うれしいお知らせ」としてブログ上で発表した。

 それによると、ディランさんは、コンサートツアーでストックホルムを訪れる4月1~2日の週末にアカデミー側と面会することで合意。その場でメダルと証書が授与される。ディランさんの意向で、少人数の関係者だけが参加し、メディアは同席しない。

 また授賞式から6カ月以内に行う決まりの「業績にまつわる講演」は後日、「録音」で提供される見通しが立った。ディランさんは昨年12月10日にストックホルムで行われた授賞式を「先約がある」と欠席し、講演も行っていなかった。このためメダルや賞金800万クローナ(約1億円)も宙に浮いていた。

 録音・録画形式で講演を行った文学賞受賞者は過去にもいた。04年受賞者のオーストリア人作家エルフリーデ・イェリネク氏と、05年受賞者の英国人劇作家ハロルド・ピンター氏は、健康上の理由などで授賞式を欠席し、事前収録したビデオ映像による講演を行った。13年のカナダ人作家アリス・マンロー氏はインタビュー形式のビデオ映像を公表した。(ロンドン=渡辺志帆