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 太平洋戦争末期、乗組員約3千人とともに鹿児島県沖で沈んだ戦艦「大和(やまと)」の潜水調査で、探照灯(サーチライト)や主砲に付属する部品の一部が新たに確認された。広島県呉市の市海事歴史科学館(大和ミュージアム)が30日に発表した。

 呉市は昨年5月に潜水調査を実施し、海底約350メートルに沈む船体や周囲に散乱した部品などを無人探査機のハイビジョンカメラで撮影。約50時間の映像と約7千枚の写真を撮影し、一部をすでに公開している。

 同館によると、写真などの解析を進めた結果、船体から離れた場所で直径1・5メートルのサーチライトのほか、三つある主砲塔のうち第2主砲塔の上部も確認。攻撃目標との距離を測る測距儀(そっきょぎ)の一部も見つかった。

 同館は4月26日から、ハイビジョン映像などで解説する企画展を開き、今回発表した写真も公開するという。戸高一成館長は「大和は戦争の歴史の証人として今なお海底にある。悲劇的な最期を知り、戦争や平和を考えるきっかけにしてほしい」と話す。(清水康志)