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 琵琶湖から京都に水を引く琵琶湖疏水(そすい)の観光船事業で、上流に向かう「上り便」の一般客を乗せた試験運航が1日、始まった。大津市や京都市などでつくる実行委員会は、すでに同様の運航が始まっている下り便と合わせ、2018年度からの本格運航を目指している。

 観光船は、かつて人や物資を運んでいた「船下り」の復活を目指す実行委が15年春から年2回、試験運航を実施。疏水の流れに乗り大津から京都方面に向かう下り便のみ、客を乗せて試験運航をしてきた。

 大津市では上り便の運航で、京都観光をした人たちに大津市内へ足を運んでもらうことを目指す。揺れを防ぐための速度調節など、流れに逆らって進むための操縦法を運転者が練習し、試運転を重ねてきた。

 上り便は、蹴上(京都市)から大津までの7・8キロを約35分かけて運航。この日は午前11時20分ごろ、第1便が第1トンネル(2436メートル)から姿を現し、大津市の船着き場に到着した。4人の乗客は、船から見える景色を眺めたりカメラに収めたりして楽しんでいた。東京都から旅行で京都を訪れている後藤響子さん(60)は、「色々な風景を見られて楽しかった。三井寺を観光してきます」と話した。

 今春の試験運航は、9日まで(5日を除く)、1日上り4便、下り5便実施される。(仲大道)