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 全国の中学3年生のうち、国が中学卒業段階の英語力の目標としている「英検3級程度以上」に達している生徒は2016年度、36・1%で、前年度から0・5ポイント下がったことが分かった。文部科学省が5日、発表した。国は17年度中にこの割合を50%に上げることを目指しているが、困難な状況だ。

 調査はすべての公立小中高校を対象に実施された。中3で実際に英検3級以上を取得している生徒は18・1%で、英語教員が「同等の力がある」と判断した人数と合わせて、36・1%となった。また、高校3年生では、「英検準2級相当以上」の割合は36・4%で、前年度の34・3%から上昇したものの、やはり目標の50%にはまだ遠い。

 自治体別にみると、英検3級程度以上に達した中3の割合が増えているのは、奈良県(13・9ポイント増)や北九州市(13・8ポイント増)など。文科省は、英語で話をさせたり、まとまった文章を書かせたりし、パフォーマンステストを通じて力をきめ細かく把握▽評価や指導の改善に生かすため、外部試験を導入――などに取り組んだ自治体で特に上昇していると分析している。

 ただ、中3全体の英語力が下がったことについて、文科省の担当者は「自治体により上がったところと下がったところがあり、状況を丁寧に分析する必要がある。下がった自治体はそれぞれの取り組みと調査結果を分析し、改善に役立ててほしい」と述べるにとどまった。(片山健志)

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