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 鹿児島市の路上で2013年、鹿児島県警の警察官が会社員男性(当時42)を取り押さえた際に死亡させ、遺族が県に約9160万円を請求した訴訟で、遺族側の弁護団は7日、報道機関が撮影した映像の提出を認めなかった福岡高裁宮崎支部の決定を不服として最高裁に特別抗告した。

 遺族の代理人弁護士は、供述だけでは明らかにならない部分があるとして「映像を提出することが、真実の発見のために重要だ」と理由を説明した。

 弁護団によると、映像は報道機関が警察官に同行取材した際に撮影したもので、警察官数人が男性を取り押さえる様子が収められている。鹿児島地裁は昨年12月に検察側に映像の提出を命じたが、高裁支部は3月30日に「提出した場合、報道の自由や当事者以外のプライバシーが侵害される恐れが高い」と命令を取り消した。(野崎智也)