愛知県豊田市の小学校で2014年、特別支援学級の女子児童が当時の担任の男(52)=強制わいせつなどの罪で有罪確定=からわいせつ被害を受けたとして、児童の親が市に600万円の損害賠償を求めて名古屋地裁岡崎支部に提訴した。親は、学校や市が男の過去のトラブルを知りながら、適切な指導や配置をしなかったとして安全配慮義務違反を訴えている。

 提訴は1日付。訴状や市関係者によると、男は12年7月、勤務先の中学校で女子生徒の体を触ったと保護者から指摘される「トラブル」があり、同年11月から「心の病」を理由に休職。その後復職し、配属されたこの小学校で14年10月、女子児童の服を脱がせてデジタルカメラで撮影するなどのわいせつ行為をしたという。

 男はこの行為について、強制わいせつの容疑で16年9月に逮捕され、地裁支部が同罪などで懲役1年8カ月執行猶予3年の判決を言い渡した。県教育委員会は同年12月に懲戒免職処分とした。

 両親は、校長と市教育長がトラブルを知りながら男への指導監督を怠り、児童と密接に関わるような仕事をさせないなどの安全措置をとらなかった結果、わいせつ被害が起きたと主張している。

 市教育委員会学校教育課は「訴状が届いていないので答えられない。届いた段階で対応を検討したい」と話している。