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 夫に発達障害の疑いがあるとわかったことで、暴力や暴言の原因に納得が行き、救われた。そんな妻が、自分を大切に生きたいと決意を記した投書「夫の言動 自分を責めないで」(朝日新聞大阪本社版1月16日付)に、切実な声が相次いで寄せられました。夫との関係や周囲の無理解に苦しむ妻の自助会も、各地にできています。

■投書の内容は

 昨年、62歳の夫に発達障害の疑いがあるとわかりました。

 結婚38年。夫のDV、言葉や態度で傷つけるモラハラ、かみ合わない会話に絶望する日々でした。私に問題があると自分を責め、うつを繰り返してきました。生きづらさを抱えたままでは心残りだと、自分自身のカウンセリングに行ったつもりでした。思いも寄らぬカウンセラーの指摘がきっかけとなりました。

 障害と捉えると夫の感情の激しさなどすべてが腑(ふ)に落ち、私は救われました。よく頑張ってきたと自分を抱きしめてあげたい気持ちになりました。

 子どものころ家庭に恵まれなかった私は、人一倍普通の家庭に憧れて結婚しました。普通の夫婦の幸せはつかめなかったかもしれませんが、決して不幸ではないと思っています。

 夫はこれからも変わらないでしょう。でも私は「我慢」から「工夫」に頭を切り替えました。夫の言動に傷ついても、障害のせいと自分を納得させられます。束縛もされません。好きな旅行を楽しみ、自分を大切に生きていきたいです。

 同じような境遇の人もいると思います。どうか自分を責めないでほしいです。

(大阪府河内長野市 匿名希望 主婦 59歳)※朝日新聞大阪本社版1月16日から

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■切実な声、反響続々

 広島県の女性(62)は「結婚して35年、夫の偏屈で身勝手な言動に苦しんできました」とメールを寄せた。

 息子2人との七五三の記念写真に夫はいない。予約した写真館に行く間際、「わしはいいわ」と出かけてしまった。祖父が残したお金を息子たちの学費に使おうとしたら、夫は平然と「もうない」。パチンコにつぎ込んでいた。義母に相談すると、女性が家庭をおろそかにしたせいだと、逆に責められた。

 女性は精神的に不安定になり、皿を床に投げつけるなどした。昨秋、本屋で発達障害に関する本に出会い、「夫はまさにこれ」と確信した。「特性を持っている夫やあなたは悪くない」との記述に救われた。

 「私が夫を苛(いら)立たせているのかもと自分を責めた」と書いた京都府の女性(72)は昨年、体調を崩しカウンセリングを受け、夫の障害の疑いを指摘された。

 出産で入院したとき、夫は「あとは医者の責任」と妻をねぎらうことなく去った。難産の末に死産したが案じる言葉もなかった。子どもの誕生後も、子どもの言葉や様子を聞いてほしいだけなのに、「そんなこと知らんがな」と会話にならない。

 女性は言う。「障害の疑いがわかり、私が悪いわけではないこともわかったが、まだ夫との接し方はわからない」

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