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■「PARKS パークス」に主演 橋本愛さん

 のびやかな歌声が耳に心地よく残る。主演映画「PARKS パークス」の劇中、ギターを弾きながら歌を披露した。

 見終わった後、メロディーが自然と心に浮かび、口ずさみたくなる作品だ。「うれしいです。うまく歌おうと必死なのがばれないようにと思っていたので」と笑う。

 50年前、恋人同士の男女がテープに未完成のまま残した曲をめぐって、過去と現在が交錯する。東京の三鷹市と武蔵野市にまたがる井の頭公園が、今年5月に開園100周年を迎えるのを記念して作られた。

 公園に隣接する吉祥寺の繁華街に、よく映画を見に来ていた。「大きな池があるからか、東京の他の公園と比べてどこか特別な感じがします。訪れるたびに新しい発見があって、私にとってはユートピア」

 演じた純は、かつて子役として注目されながら、その後はパッとしないまま大学生になった。恋人には振られ、大学は留年の危機にある。「主人公だから愛されてほしいじゃないですか。不器用さも可愛らしく見えればいいな、と思って演じました」

 瀬田なつき監督からは一貫して「もっと軽やかに。軽く軽く」と言われ続けたという。「監督はとても感覚的な方。どうやったら監督の到達点にいけるのか、右往左往していました」と振り返る。

 純は卒業の条件として、曲を仕上げる課題を与えられる。曲作りには、テープの持ち主だった女性の孫のトキオ(染谷将太)と、その女性と交際していた亡き父親の過去を探る高校生のハル(永野芽郁)が加わる。3人で公園の音を録音する場面では行き先を決めず感じたままに動いたり、アドリブでセリフを言ったりして、監督が求める空気感を出そうとした。「走るって青春の象徴ですよね。めまぐるしく走っていました。青春が詰まっています」

 純は音楽を通じて自身の殻を少しずつ破っていく。それは21歳を迎えた橋本自身とどこか重なる。クールで物静かな印象を打ち破るように、今作を語る言葉が次から次へとあふれ出ていた。「心から愛せる作品だからでしょうか。自信をもってお届けしたいです」(文・写真 伊藤恵里奈)

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 はしもと・あい 1996年、熊本県生まれ。テレビドラマ「あまちゃん」でブレーク。映画出演作に「告白」「桐島、部活やめるってよ」など。「PARKS パークス」は22日から順次公開。5月26日には「美しい星」の公開を控える。

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