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 NHK大河ドラマの主人公としても描かれている井伊直虎(なおとら)。井伊家の史料を収集する井伊美術館(京都市東山区)は10日、「直虎」の名が登場する文献が新たに見つかったと発表した。直虎は、女城主と伝えられてきた次郎法師とは別人の男性だったことを示す史料だとしている。

 通説では、今川家の支配下にあった井伊谷(いいのや)城主・井伊直盛(なおもり)の娘、次郎法師(?~1582)が直虎を名乗り、後に徳川家の重臣となる井伊直政の養母になったとされてきた。だが、同館が昨年12月に発表した史料には、次郎法師のいとこにあたる「井伊次郎」という男性に井伊谷の領地が与えられたとあったことから、「井伊次郎=直虎」ではないか、としていた。

 今回発見された「河手家系譜」は、直政時代の重臣家の歴史を幕末期にまとめた史料。河手家の先祖・景隆(かげたか)が「井ノ直虎」を補佐した▽景隆が属した「井伊次郎」は井伊家ではなく今川家出身だった――などと記されている。「井ノ直虎」の横に「次郎也(なり)」、余白に「次郎法師ハ直盛公御女(おんむすめ)也」と朱書きもあったが、書き加えられた時期は示されていない。

 「直虎」の文字が残る史料は、1568(永禄11)年、直虎が連名で徳政令を出した時の書状しか見つかっていなかった。

 同館の井伊達夫館長(74)と…

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