[PR]

 松野博一文部科学相は11日、東京電力福島第一原発事故で福島県内外に避難した子どもに対するいじめが2016年度に129件確認されたと発表した。

 調査は全国の小中高校などを対象に初めて実施された。昨年5月現在、県内外の避難先の学校に通う子どもは1万1828人。子どもが被害を打ち明けないケースもあり、文科省は「全ての件数が網羅できたわけではない」としている。

 原発事故が関連したものでは、「放射能がつくから近づくな」と言われたり「放射能」と呼ばれたりした例が確認された。松野文科相は会見で「背景には放射線や、避難を続ける人たちへの理解不足がある。先生や保護者に相談してほしい」と話した。

 避難した子どもへのいじめをめぐっては昨年11月、横浜市に自主避難した男子生徒が名前に「菌」をつけて呼ばれるなどした被害が発覚。このため文科省は、避難中の子どものいじめの状況について確認するよう、全国の教育委員会などに求めていた。