「南国土佐を後にして」「ドレミの歌」などのヒット曲で知られる、歌手のペギー葉山(ぺぎー・はやま、本名・森シゲ子〈もり・しげこ〉)さんが12日、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。83歳だった。葬儀は近親者のみで営む。後日お別れ会を開く予定。

 東京都出身。青山学院女子高等部在学中から進駐軍のクラブで歌い始め、ジャズバンド「渡辺弘とスターダスターズ」の専属歌手になった。卒業後の1952年、「ドミノ」でデビューしたが、その名が一躍知れ渡ったのは、58年にNHK高知放送局の開局記念番組で歌った「南国土佐を後にして」。翌年発売され、計200万枚のレコードを売り上げた。

 海外のポピュラーやジャズを日本語で歌って紹介。米ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」に日本語詞をつけたことでも知られ、NHK「みんなのうた」でも放送された。戦時中、疎開先で空腹をかかえ、ドーナツが食べたかったことを思い出し、「ドはドーナツのド」としたという。

 デビュー以降、「爪」「学生時代」「ラ・ノビア」など、200作品を超えるレコード、CDを発表。約2千曲を録音した。

 夫で俳優の根上淳さんが98年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、2005年に亡くなるまで介護にあたりながら歌手活動を続けた。04年、旭日小綬章受章。07年には日本歌手協会で女性初の会長に就任して10年まで務め、その後名誉会長となった。

 今年、デビュー65周年を迎え、9月に都内で記念公演を開く予定だった。