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 サッカーの欧州CLは12日、ドイツのドルトムントが準々決勝第1戦でモナコ(フランス)に2―3で敗れた。

 選手が乗るバスが狙われた爆発事件からわずか1日。ドルトムントを香川が踏みとどまらせた。

 前半に2点を先行された。事件で負傷したDFバルトラの代役ベンダーのオウンゴールもあった。MFワイグルは「僕らの多くが昨晩はほとんど寝られなかった」と明かした。

 重い空気を後半、トップ下の香川が変えた。20秒で決定機を演出。そして12分、味方がつないだ球に反応し、ゴール前へ抜け出した。GKより先に球に触って横パス、味方が詰めて反撃の1点が決まった。

 34分に3失点目を喫したが、5分後、右からの速いクロスを香川がトラップ。右足シュートと見せかけ、切り返して相手DFを滑らせた。左足でGKの股を抜いた。結局敗れたが、ワイグルは前を向いた。「2点目を取れたのが価値がある。第2戦につながる」

 試合後、香川は警備上の理由で、すぐ警察が先導する車両に乗った。車の窓を開け、「行かなくちゃいけないみたい。ごめんね」。申し訳なさそうに報道陣へ声をかけて去った。(ドルトムント=藤木健

■スタジアムは警備員増

 スタジアムは普段より警備員の数が増えた。モナコ在住の森英樹さん(50)は、11日に続いてモナコの応援に。「昨年にニースのテロもあり、欧州に住む人はある程度慣れている。今日も普通に、みんな試合を楽しみにしている」と話した。順延でホテルを取れないモナコサポーターに、ドルトムントサポーターが宿泊先を提供する動きも。泊めてもらったモナコサポーターが、「ありがとう。ドルトムント」とドイツ語のメッセージを持って歩く光景もみられた。