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(14日、競泳・日本選手権女子400個人メドレー)

 リオ五輪では3位に相当する好記録を電光掲示板で確認すると、21歳の大橋は左手をぐっと握った。

 「日本記録は狙っていたが、まさか、(4分)31秒が出るなんてびっくり」。笑顔を見せ、声を弾ませた。

 滋賀県彦根市出身。6歳のときに姉の影響で水泳を始めた。北島康介さんらを育てた平井伯昌コーチに才能を見いだされ、滋賀・草津東高から東洋大に入学した。大学2年までは貧血で記録が伸び悩んだが、アサリなどを食べて食生活を改善した。昨年の日本選手権で3位に入ると、今年に入って記録を伸ばした。

 特に改善されたのが苦手だった平泳ぎ。「(これまでは)必死にかいて泳ごうとしていた」というが、平井コーチから教わり、肩の力を抜くことを心がけた。

 大会前には同じ種目でリオ五輪金メダリストの萩野らとともに、スペインでの高地合宿に初めて参加。萩野らの泳ぎを見て技術を学び、持久力も加わった。

 この日は2泳法目の得意の背泳ぎで日本記録保持者・清水との差を3秒29に広げ、平泳ぎで4秒01にまで広げた。平井コーチは「これまでは弱気だったが、自信を持ち、すべての泳ぎで力強さが加わった」とほめた。

 昨年のリオ五輪で清水が出した日本記録を3秒24縮め、世界で表彰台を狙える位置につけた。次の目標を尋ねられると、困ったようにはにかんだ。「想像していなかったのでなんとも言えないですけど、30秒を切りたい」(照屋健)

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