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 18歳未満の少女を連れ出して深夜に一緒にいたとして、長野県警は14日、茨城県稲敷郡の地方公務員(23)と前橋市の専門学校生(21)の男2人を、「県子どもを性被害から守るための条例」違反(深夜外出の制限)の疑いで、それぞれ長野地検伊那支部と佐久支部に書類送検し、発表した。2人は容疑を認めているという。

 同条例を適用した立件は初めて。条例は昨年7月に成立し、同11月に罰則規定が施行された。それまで長野県には全国47都道府県で唯一、子どもを大人との性行為などから守る目的の条例がなかった。

 少年課によると、2人はそれぞれ1月下旬と2月上旬、保護者から委託されていないにもかかわらず、10代の少女を連れ出し、深夜に一緒に過ごした疑いがある。現場はいずれも県南部で、公務員の男は駐車場の車中で過ごし、専門学校生の男は、親から行方不明の届けが出されていた少女とホテルに泊まったという。

 2人は出会い系アプリや動画サイトを使って少女と知り合い、SNSで連絡を取り合っていた。警察官の職務質問などで発覚した。

 同条例は、18歳未満の少年少女を保護者の委託なく深夜に連れ出して一緒に過ごすことや、脅したりウソを言ったりしてわいせつな行為をすることなどを禁じている。

 長野県では長年、地域や学校が繁華街を見回るなどの「県民運動」で、子どもを性被害から守ってきたという伝統があり、条例制定には反対意見も多かった。(鶴信吾)