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 「有料動画サイトの料金が未払いだ。請求内容を知りたい方は(ダイヤルボタンの)『1』を押して」。携帯電話の着信履歴に残った番号にかけ直すと、こんな自動音声が流れて架空請求を受ける相談が相次いでいる。実在する会社に似た社名を名乗る手の込みようで、消費者庁が14日、注意を呼びかけた。

 発表によると、架空請求に誘導するのは、携帯電話に「ワン切り」で電話をかけてくる050で始まる番号。残された着信履歴にかけ直して音声通りに操作すると、都内に実在する会社に似た「TSB債権回収」の社名を名乗る人物が電話口に出て、氏名を聞き出すなどして金銭を要求するという。昨秋から3月末まで、消費生活センターなどに14件の相談があった。

 この14件では実際に支払った被害は確認されていないが、消費者庁は「いまは銀行やカード会社に電話するとたいてい自動音声が流れる。『本物の会社だ』とにおわせる手口だ」と警戒を促している。他にも、実在する会社に似た「日本債権」「CIC債権回収センター」を名乗るメールで金銭を求められてだまされた消費者もいるという。(末崎毅)