【パノラマ写真】熊本地震で崩落したままの阿蘇大橋=西畑志朗撮影
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 熊本地震の本震から16日で1年。熊本県内各地で15日に追悼行事があり、遺族らが犠牲者を悼んだ。

 関連死を含む37人が死亡し、6200棟以上の住宅が全半壊した同県益城町の追悼式では、本震で自宅が倒壊し、長女の由実さん(当時28)を失った河添登志子さん(57)が遺族代表としてあいさつ。「悲しみは癒えることはありませんが、私たちが前へと歩いて生き抜くことこそが娘や犠牲者への供養」と語った。

 住宅の約半数が全半壊し、8人が亡くなった西原村の追悼式では、遺族代表の内村勝紀さん(47)が「迷い、悩み、苦しみながら、それでも命が続いていることを実感し、人生に向き合っていくことこそ復興だ」とあいさつした。

 本震の約4カ月後に阿蘇大橋の崩落現場近くから遺体で見つかった大和晃(ひかる)さん(当時22)の両親らは現場近くで花を手向けた。父卓也さん(58)は「今はもう、とにかくゆっくりと休んでくれと言いたい」。

 犠牲になった東海大阿蘇キャンパス(南阿蘇村)の学生3人の一人、脇志朋弥(しほみ)さん(当時21)の両親は遺影を抱いて熊本キャンパス(熊本市)の集会に参加。学生らとともに献花した。