[PR]

 井上馨が名付け親となり、伊藤博文ら明治政府の重鎮や哲学者の西田幾多郎らが訪れたとされる料亭「菜香(さいこう)亭」。その建物を移築、復元した観光施設「山口市菜香亭」がリニューアルオープンし、16日に記念式典があった。

 菜香亭は、旧長州藩の台所を預かる膳部職にあった斉藤幸兵衛氏が1877年、山口市の八坂神社境内に開いたとされる料亭。2004年に市が移築し、12年から建物の周囲の整備を続けてきた。

 この日、新たにお披露目されたのは、長州藩主の毛利敬親ゆかりの史跡を紹介する歴史巡りの庭(1850・5平方メートル)と、催し物の活用を見込んだ多目的広場(888・8平方メートル)。毛利家の子孫毛利元敦さん(77)の書で「明治維新策源地 山口市」と刻んだ石碑も建てた。

 毛利さんは「伝統を残していただき、ありがたい」。渡辺純忠市長は「明治維新150年に向け、市の歴史や文化の魅力を全国に発信したい」と話した。(成沢解語)