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 田辺市本宮町の熊野本宮大社で16日、摘み立ての新茶を奉納して茶業の発展を願う「新茶祭」があった。

 この日朝、大社の脇にある、大社所有の10アールの茶畑に赤いタスキをかけた巫女(みこ)2人と敬神婦人会員5人が入り、3~5センチに伸びた黄緑色の新芽を次々と摘み取った。摘んだばかりの茶葉は婦人会員から神職に渡され、本殿に奉納された。

 本宮町一帯の茶は「音無(おとなし)茶」と呼ばれ、平安時代に京都から持ち込まれたとされる。現在、約40戸の農家が計約5ヘクタールで栽培している。神事を終えた九●(き、鬼のノがない)家隆宮司は居合わせた観光客らに「全国各地にご当地茶があるが、ここ熊野にもあることを知ってほしい」とPRしていた。(東孝司)