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 作家の太宰治(1909~48)が東京で下宿した「碧雲(へきうん)荘」が大分県由布市湯布院町に移築され、観光施設「ゆふいん文学の森」として16日、オープンした。熊本地震で大きな打撃を受けたものの、湯布院はいま元気になっているという姿を見せたい、と本震の日にオープンを合わせた。

 碧雲荘は東京都杉並区にあった木造2階建ての日本家屋。太宰は36年11月から約7カ月間暮らした。代表作「人間失格」の原型となる作品などを執筆した。

 杉並区が一帯に福祉施設などを造ることになり、所有者が移築先を探していた。湯布院の旅館「おやど二本の葦束(あしたば)」の女将(おかみ)橋本律子さん(67)が昨年1月、地元の観光スポットにと引き取りを打診。移築費約2億円も負担した。一度解体し、柱など多くの部材を湯布院に運んで建て直した。

 太宰が住んだ8畳間も再現され、見学できる。橋本さんは「日本が誇る作家の記憶を湯布院に残せてうれしい。地震から1年たち、元気な湯布院もみてほしい」と話す。

 入場料は併設カフェのドリンク付きで700円。(女屋泰之)