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 病気や災害などで親を亡くした子どもたちの進学支援をする「あしなが学生募金」の運営が厳しくなっている。茨城県内のスタッフはわずか2人。アルバイトなどで活動に時間をとれないためだ。22日から始まった街頭募金にもボランティアが足りないといった影響が出ている。

 事務局によると、県内で同募金の奨学金を得ているのは、①高校・高専68人②専門学校26人③大学・短大15人。事務局のスタッフになれるのは専門学校以上の学生だが、募金活動に加わっているのは県代表の長谷川翔さん(19)=茨城キリスト教大2年=のほかは1人だけだ。

 スタッフは数年前には5人程度、最盛期には10人ほどいたという。長谷川さんは「ボランティアの募集や行政との折衝など、1人にかかる業務の負担が大きくなっている。このままでは県内の拠点を維持できるか不安だ」と話す。

 関東地区の学生スタッフを取りまとめる宮城保志さん(26)によると、「アルバイトを休めなくなっているうえ、活動の中心となっている土日でも働かざるを得なくなっている。資格取得を目指している学生も多く、活動に参加したくてもできなくなっている」という。

 長谷川さんは3歳で父親を亡くし、母子家庭で育った。教師を目指して進学したが、学費と生活費をまかなうには奨学金のほかに、月7万円程度のアルバイトをする必要がある。「働かなければ、進学もごく当たり前の生活もできない。一緒に活動する仲間を増やすことでこんな状況を変えていきたい」

 募集しているのは、スタッフと街頭募金に加わるボランティア。スタッフは奨学金を受けていない学生でも参加できる。街頭募金のボランティアは年齢などの制限はなく、1日だけの参加も可能。29~30日には水戸駅前、30日にはつくば駅前で行う。問い合わせは同募金事務局(03・3221・7788)へ。(重政紀元)