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 生ごみを減らす堆肥(たいひ)化容器(コンポスト)や処理機を購入した市民に、愛知県豊田市は補助をしてきたが3月限りで打ち切った。各地でごみの減量が叫ばれた1990年代に始めたが、ここ数年、市民からの申請はピーク時の1~3%にとどまっていたためだ。同様に名古屋などの他の自治体も補助を廃止している。

 制度を巡っては「ごみを分解、堆肥にしても畑や家庭菜園がないと持てあますのではないか」と当初から指摘されていた。

 豊田市では、コンポストや生ごみ処理機の購入費用の半額(上限2万円)を補助してきた。コンポストについては制度を始めた92年度、1万1520基に補助の申請があったが、2012年度以降は100基以下に。15年度は59基、最終となる3月までの昨年度は駆け込み申請があったものの98基にとどまった。生ごみ処理機は制度開始の99年度には4827基の申請があったがこの5年間は100基前後で、昨年度は124基だった。

 豊田市花本町の主婦(66)は3月、駆け込み申請でコンポストを購入した。コンポストは20年以上使い、通算3基目になるが自宅から30メートルほど離れた畑に置いている。かさばりやすいスイカの食べかすなど食べ物のごみを早く処分できるので重宝しているが、夏は臭いがきつく、虫がわく。「うちのように農家でないと使いにくいのでは」と話している。市ごみ減量推進課では「今後、補助を求める人が増えるとは思えない」と説明している。

 名古屋市は15年度限りで補助…

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