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 スピードスケートのトップ選手は、遠征費や用具代など年間数百万円の活動資金が必要とされる。来年の平昌五輪で金メダルが期待される小平奈緒(30)を物心両面で支えるのが、長野県松本市にある相沢病院だ。地域医療を担う総合病院が、なぜスケーターを支えるのか。医師不足に悩む松本市内の病院に勤務する若い医師の物語を描いた映画「神様のカルテ」(原作・夏川草介)。その病院のモデルとなった相沢病院の相澤孝夫理事長(69)に聞いた。

 小平のウェアの右胸には「Aizawa Hospital」のロゴがはられている。社会人になって8年間、競技環境を支えてきたのが相沢病院だ。昨季、小平は女子500メートルで15戦無敗。テレビや紙面に病院名が躍った。相沢理事長は「『いい宣伝だよね』って言われるが、最初はそんなことは全く期待していなかった。本当は(ロゴは)なくてもいい」と笑う。

 「何とかなりませんでしょうか」。信州大時代にケガの治療を受けた小平が、支援を求めて、大学の結城匡啓(まさひろ)監督とともに理事長を訪れたのは、卒業間近の2009年3月だった。小平の希望は監督と競技を続けること。だが、2人をサポートしてくれる企業探しは困難を極めていた。相沢理事長は「高いお金は出せないけど、結城さんの指導を受けて競技を続けることぐらいなら、何とかできる、と話をさせていただいた」と振り返る。

 年間1千万円超。活動費のほと…

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