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 彦根市長選は23日投開票され、無所属現職の大久保貴氏(53)が、無所属新顔で前市教育長の前川恒広氏(61)と、無所属新顔で元毎日放送記者の田原達雄氏(68)を破って再選を果たした。当日有権者数は8万9918人。投票率は39・16%。

 大久保氏は「強い彦根」をかかげ、計100億円の出費が予定されている2024年国体の関連事業について「遅れている道路など都市基盤の整備を進める好機」と訴える一方、産科医不足で中断していた市立病院での分娩(ぶんべん)治療の再開や、小中学校全教室へのエアコン導入など、福祉・教育分野での実績を強調。連合滋賀の推薦を受け、民進系の県議や市議のほか、前回は別候補を支援していた自民系の県議や市議らの支持も得て選挙戦を繰り広げた。

 前川氏は「このまま国体関連事業を進めては市の財政は破綻(はたん)する」と金亀公園の整備事業の撤回や、新市民体育センターなどの見直しを主張。「前より前へ」をスローガンに、民間企業でのビジネス経験と、教育長としての行政経験をアピールして、現職に批判的な自民系の県議や市議らを結集したが、新顔での一本化には失敗。大久保氏に及ばなかった。

 田原氏は現職の再選阻止を目指して「住みよい彦根」をキャッチフレーズに、小中学生の医療費無料化などを訴えたが、当初支援していた自民系市議らが離脱し、中学・高校の同級生中心の運動に広がりを欠いた。(大野宏)