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 高額なC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が流通した問題で、和歌山県内の病院が医薬品の卸売り販売業の許可を持たない大阪市内の業者から偽造品2本を仕入れていたことが、厚生労働省などへの取材でわかった。同省によると、一連の問題で偽造品が医療機関に納入されたことが明らかになるのは初めて。

 同省や和歌山県、大阪府によると、東京都内の「大興薬品」から大阪市東住吉区の無許可業者が今年1月、正規品を含む3本を購入。このうち2本の偽造品を同月、和歌山県内の病院が購入していた。2本は外箱がなかった。その後、奈良県内でハーボニーの偽造品が見つかり、大興薬品に返品したため、患者には処方されていないという。

 今回の販売ルートは、大興薬品を東京都などが調査する過程で判明したという。都は12日、無許可業者に販売したとして、大興薬品に医薬品医療機器法に基づく業務停止命令を出した。

 大阪府は今年2月、東住吉区の業者に立ち入り調査し、行政指導をした。和歌山県も同月、厚労省などからの情報提供を受けて県内の病院に4回、立ち入り調査を実施。県の調査に対し、病院の薬局長は「(大阪市の業者が)許可がないという認識はなかった」という趣旨の話をしているという。