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 ラグビー女子7人制の国内サーキットシリーズ「太陽生命セブンズ」(朝日新聞社後援)は、4年目を迎えた。競技力向上を掲げて創設された大会は、日本代表の「サクラセブンズ」がリオデジャネイロ五輪出場を決めるなど大きな役割を果たしてきた。13、14日にあった第1戦の秋田大会はアルカス熊谷が優勝を果たした。2020年の東京五輪出場を目指す選手がしのぎを削る第2戦は、20、21日に東京・秩父宮で開かれる。

 4月に北九州市で開かれた国際大会・ワールドセブンズで、日本代表の最年少17歳、平野優芽(ゆめ)(カラダFラガール7、東京・東亜学園高3年)がプレーした。「東京五輪でメダルを取るため、いろいろな経験をして次につなげたい」。そうして臨んだ初戦のニュージーランド戦。後半から出場すると、右に大きく膨らんでトライに迫る走りを見せた。

 今月の太陽生命セブンズ秋田大会でも8位と苦しんだチームで活躍。2日間で計5トライ。「代表に選ばれた分、ふさわしいプレーをしなきゃと思った」

 昨夏のリオ五輪の閉会式で、東京五輪の紹介映像にラグビー競技を代表して登場した注目株だ。小学1年から祖父、父の影響で競技を始めた。能力が注目されるようになったきっかけの一つが、2年前、15歳で出場した太陽生命セブンズの東京大会でMVPを獲得したこと。昨年の東京大会ではチームが優勝。「東京で優勝したい思いは強い。何とか1週間でチームを一つにしたい」と語る。

 休日にはパソコンを立ち上げ、世界のラグビーを熱心に見る。「戦術理解」には自信を持つ一方で、体力や持久力には改善の余地がある。高校入学当初より約10キロ増やして57キロになったとはいえ、まだ細い。7人制は2日間で6試合を戦うのが基本だ。日本代表の稲田仁・監督代行は「代表でも6試合フル出場して欲しい」と語る。食事内容を撮影し、チームスタッフに送ることを義務づけられている。

 リオ五輪に出場した選手も、東京五輪に向けた競争がすでに始まっている。27歳の桑井亜乃(あの)(アルカス熊谷、八木橋)は再びの五輪出場という思いを強くしている。「五輪は本当に特別な場所だった。思うような結果は出なかったけど、自分がやってきたことは間違いじゃなかったと思えた」

 北海道・帯広農高では円盤投げで全国大会へ。中京大陸上部では室伏重信さんの指導も受けた。在学中にセブンズの五輪競技採用が決まると、卒業後、ラグビーに転向。体の強さ、突破力を買われ代表入り。リオ五輪のブラジル戦では、日本の初トライも記録した。

 太陽生命セブンズには1年目から出場。昨年は代表活動を優先したため、出られず、2年ぶりの大会出場となった。「代表組は絶対結果を出さないといけないし、世界レベルを落としたくない」。若手が台頭し、競技レベルも格段に上がったが、その緊張感を楽しむ。「チャンスでもあり、プレッシャー。でもそういう環境でないと、世界に出た時、心が負けてしまう」。まず第1戦の秋田大会を勝ち、貫禄を見せつけた。

 3年後の東京五輪に向け、世界の強豪に追いつき、追い越すためにも強化の歩みは待ったなしだ。若手も実力組も、太陽生命セブンズで実力を高めあう。(能田英二)

今シリーズの日程

【第1戦秋田大会】

5月13、14日(秋田市あきぎんスタジアム)

優 勝:アルカス熊谷

準優勝:北海道バーバリアンズ

【第2戦東京大会】

5月20、21日(秩父宮)

【第3戦保土ケ谷大会】

10月28、29日(神奈川・保土ケ谷ラグビー場)

【第4戦富士山裾野御殿場大会】

11月11、12日(静岡・裾野市運動公園陸上競技場)

※大会は全席自由、入場無料

東京大会出場チーム

アルカス熊谷

北海道バーバリアンズ

日体大

東京フェニックス

横浜TKM

RKU龍ケ崎

追手門学院女子

カラダFラガール7

チャレンジチーム

千葉ペガサス

石見智翠館高

名古屋レディース

※チャレンジチームは単独参加できないチームの選手を中心に選抜

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