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 宅配便最大手のヤマト運輸は、今秋にも実施する個人客向けの基本運賃の値上げについて、値上げ幅を最大200円程度とする方針を固めた。荷物のサイズが大きいほど、値上げ額も大きくする方向で検討している。値上げ率は5~20%程度になりそうだ。28日にも発表する。

 ヤマトが宅配便の基本運賃を値上げするのは、消費増税時の上乗せを除けば、1990年に平均約8%(100~110円)上げて以来27年ぶり。違法な長時間労働が常態化している宅配現場の労働環境を改善するため、増収分を社員の待遇改善などに充てる。今月13日に値上げを正式発表し、上げ幅を検討してきた。

 ヤマトの基本運賃は、荷物の大きさと、発送・配達地域ごとに定められている。例えば、縦・横・高さの3辺合計が60センチ以内の荷物を関東から関西に送る場合、税込み864円。平均の値上げ額は90年より大きくなる可能性がある。一方で、再配達の増加が宅配ドライバーの長時間労働を招いていることから、再配達を利用しない場合などの割引の導入も検討している。

 ただ、基本運賃が適用される荷物は全体の1割ほどで、ネット通販などの法人客には荷物量に応じた割引をしている。割引の縮小に向けた交渉も本格化させ、今秋までに合意したい考えだ。