[PR]

 諫早湾干拓(長崎県)の堤防の排水門を開門しないよう国に命じた17日の長崎地裁判決について、山本有二農林水産相は25日、閣議後の記者会見で控訴権を放棄することを明らかにした。国が「開門しない」という意思を明確に示したのは初めて。

 山本氏は「(開門による干拓地への塩害などを抑える)事前対策工事の着手すら行えず、開門をすることは著しく困難だ。国として今後の考え方を明確にする必要があると判断した」と述べた。

 この裁判は、開門を命じた2010年の福岡高裁判決を民主党政権(当時)が受け入れて確定したことに干拓地の営農者らが反発して起こした。開門派弁護団は、国の判断に関係なく控訴できる「独立当事者参加」の申し立てを行ったとしており、判決が確定するかは不透明だ。