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 今村雅弘復興相が25日夜、所属する自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災について「これは、まだ東北で、あっちの方だったから良かった。もっと首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な甚大な被害があったと思う」と述べた。直後に撤回したが、同日夜、辞任する意向を固めた。安倍晋三首相は、後任に自民党の吉野正芳・元環境副大臣(衆院福島5区)を起用する。

 今村氏は今月4日の記者会見でも、原発事故の自主避難者が故郷に戻れないことを「本人の責任」と発言。質問した記者に対して「出て行きなさい」などと言って質問を打ち切るなどし、激しい批判を浴びたばかりだった。

 萩生田光一官房副長官は25日夜、国会内で自民党の竹下亘国会対策委員長と会談し、今村氏が辞意を固めたことを報告した。二階俊博幹事長も記者団に、今村氏から「辞任したい」との電話連絡があったことを明かし、「辞表提出はやむを得ない」と語った。民進党は、「共謀罪」法案を審議している衆院法務委員会などすべての委員会について、26日午前の開会に応じない方針を固めており、国会運営が大きく混乱する可能性がある。

 首相は日ロ首脳会談のため、27日にロシアへ出発する予定で、26日までに今村氏の後任を決める必要があった。政権幹部によると、復興相経験者や東北の被災地の出身議員などから選出する案が出ていた。自民党幹部によると、26日に辞表が提出される見通しという。

 今村氏は講演後、記者団から発言の真意を問われ、「そういうことなら取り消させていただく」と発言を撤回。「不適切な発言で、皆様方を傷つけたことを深くおわび申し上げます」と謝罪しつつ、進退については明言しなかった。

 だが、同じパーティーで今村氏の発言後にあいさつに立った首相が「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言があった。総理大臣として、まずもっておわびさせていただきたい」と謝罪した。官邸幹部は「先延ばしできない」と語り、早期の事態収拾に乗り出さざるを得なかったとの認識を示した。

 今村氏は衆院比例九州選出の当選7回。農林水産副大臣などを歴任した。