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「みる・きく・はなす」はいま ゆがむ事実

 他サイトから無断転載したコピペ記事や、宣伝の意図を隠すステルスマーケティング……。ネットビジネスが拡大するなか、営利を優先して法に触れかねない手法が横行している。SNSの普及で「誰でもメディアになれる」時代。軽い気持ちで、不正に手を染める人も多い。

 ネットにあふれるファッション情報。投稿者が実際に取材せず、他サイトから「コピペ」した内容も多いと言われる。関西在住の上村隆人(32)も2年前まで、「パクリ記事」を頻繁に投稿していた。

 手法を教えてもらった。まずはネット検索。いくつかのファッションサイトをのぞく。そして少しずつ中身をつまむ。文章が同じにならないよう、語尾や言い回しは書き換えるのがコツだ。写真もアップにすれば雰囲気が変わる。

 「冬のメンズアウター 今年の10選」「ダウンコートはマストアイテム」「これ1着で着回しOK」……。クリックを誘う見出しをつけ、1時間ほどで記事が完成した。

 上村はウェブ制作会社に勤めた後、20代前半に東京でIT企業を起こした。2年前までは、アパレルや美容に関する30ほどのサイトを個人で運営していた。

 サイト運営には、記事の量産が欠かせない。検索数を上げて利用者からのアクセスを増やせば、広告収入がアップするからだ。書くネタに困ってコピペを始めたが、罪の意識はなかった。記憶しているだけで無断転載は200件超。月収は350万円に達した。

 怖くなる時もあったが、バレれば消せばいいと自分に言い聞かせた。「コピペをやめると稼げない。悪魔のささやきであり、負のスパイラルでした」

 外部ライターに執筆を頼んでも…

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