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 川崎市の人口が4月、150万人を突破した。大都市でも人口減少の兆しが見える中、東京都と隣り合わせのアクセスの良さを背景に人が集まり続ける。街がにぎわう一方で、交通機関の混雑や保育施設の不足といった課題も生んでいる。

 「交通の便が良く、買い物はすべて最寄り駅近くで済む。ほかに引っ越す気になりません」。数年前、市内から中原区の武蔵小杉駅そばのタワーマンションに転居してきた主婦(36)は、4歳の娘をあやしながら笑顔で話した。

 戦後、京浜工業地帯の中核都市として成長してきた川崎市。高度経済成長期には公害が問題になり、住宅地としてのイメージはいま一つだった。だが、撤退した工場の跡地開発も進み、多くの新住民を呼び寄せてきた。

 近年の人口増を牽引(けんいん)するのは、高層住宅の建設が相次ぐ武蔵小杉駅周辺だ。JRと東急が乗り入れ、渋谷や新宿、品川、東京の各駅まで約20分圏内。10年余り前から工場跡地などの再開発が本格化し、2014年の「グランツリー武蔵小杉」など商業施設も次々に開業した。今年、民間の「関東 住みたい街ランキング」で中目黒や渋谷を抑えて総合6位につけた。

 「活力ある都市として発展を続けてきたことが、多くの皆さまに選ばれる結果になった」。福田紀彦市長は胸を張る。市によると、4月24日時点の人口は150万52人。昨年1年間では、生まれた市民の数から亡くなった数を差し引いた「自然増」が4167人、市内への転入者から転出者を除いた「社会増」が1万274人で、計1万4441人も増えた。中原区の3587人を筆頭に、JRと京急の川崎駅がある川崎区が2785人、東急田園都市線が走る宮前区が2313人など、7区すべてで増加した。人口は15年に京都市を抜き、20ある政令指定都市の中で7番目。市税収入も過去最高額を更新し続けている。

 市はこれまで、30年に152万2千人で人口がピークに達すると見込んでいたが、さらに増えるとみて推計を見直し始めた。隣の横浜市では19年をピークに人口が減少していくと推計されており、川崎市の勢いは際立っている。

 一方、人口急増は暮らしに影も落とす。JR東日本によると、武蔵小杉駅の15年度の1日平均乗車人員は12万4325人で、10年前から5万人以上も増加。ラッシュ時は乗降に時間がかかる。国土交通省によると、横須賀線の武蔵小杉駅―西大井駅間の朝の混雑率は193%に達している。

 今年4月1日時点での認可保育…

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