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 アフガニスタンの首都カブールで31日朝に起きた爆発は、政府庁舎や各国大使館が立ち並ぶ官庁街を、一瞬にして凄惨(せいさん)な現場に変えた。警備の隙を突いた計画的犯行とみられる。今年は、イスラム教のラマダン(断食月)が近づくにつれて爆破テロが世界各地で相次ぎ、ラマダンに入ってさらに増える兆しだ。

 すり鉢状にえぐれた道路には、黒こげの車の残骸が転がり、周囲のコンクリート塀はなぎ倒されていた。

 爆発があったのは31日午前8時半ごろ。カブール中心部に人と車が最も集中する通勤時間帯だった。地元テレビは巨大な煙が立ち上る現場で、服を血で染めた負傷者が次々と運び出される様子を伝えた。

 携帯電話会社員ワヒドさん(30)は爆発現場の向かいのビル内におり、爆風で数メートル吹き飛ばされて腰を強打した。「周りにいた同僚は大半が死んだ。政府は報復すべきだ」と怒る。

 露天商モハメド・アリさん(23)は爆音と同時に無数の破片が飛び散るのを見て、夢中で逃げた。黒煙の中を逃げ惑う人の叫び声が耳から離れない。「生きた心地がしない。なぜこんなことを」と立ち尽くした。

 現場はアフガン政府庁舎などが立ち並ぶ首都の「心臓部」。ドイツや米、英、カナダ、中国など、長くアフガン政府を支援してきた各国大使館のほか、国際機関の事務所が集中する。この地区に入るには検問所で通行目的を聞かれたり、車内を点検されたりする。地元メディアによると、今回自爆攻撃に使われた輸送トラックは、汚物回収を装って侵入した可能性がある。

 周辺の大使館や国際機関事務所は今回のような襲撃に備え、見張り台を設置して警備員が常時警戒したり、高さ約3メートルのコンクリート塀や土囊(どのう)で二重三重に囲んだりするなど防護策を講じてきた。だが、爆発現場から200メートルほど離れた日本大使館でも、爆発の衝撃で壁や窓ガラスが軒並み破壊された。壁と銃に囲われた官庁街は、さらに要塞(ようさい)化が進むとみられる。(バンコク=乗京真知

■ラマダン、各地で増え…

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