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 大阪府東大阪市の病院の庭園整備を受注させる見返りに造園会社から現金50万円を受け取ったとして、大阪府警は31日、病院の前事務局長で、市健康部参事の築山秀次(しゅうじ)容疑者(59)=同市新池島町1丁目=を収賄の疑いで、造園会社「ホソカワストーンズ」社長の細川鉄夫容疑者(68)=同市日下町7丁目=を贈賄容疑で逮捕し、発表した。府警は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、築山容疑者は昨年4月上旬、東大阪市立総合病院(現・市立東大阪医療センター)の1階ロビーにある庭園の整備工事を受注させることへの謝礼と認識しながら、同市内の飲食店で細川容疑者から現金50万円を受け取った疑いがある。府警は、受け取った金を旅行費用に充てたとみている。

 築山容疑者は1981年に同市に採用された後、2003年4月からは1年間を除いて、昨年末まで同病院に勤務。13年から設備の維持や管理をする事務部門トップである事務局長を務めていた。細川容疑者の会社は十数年前から病院の庭園の整備工事を請け負っており、府警はこの頃から2人が知人だったとみて調べている。

 病院の専決規程によると、事務局長は2千万円以下の工事については自らの裁量で決めることができる立場だったという。

 工事の見積書は二百数十万円で、昨年4月上旬に築山容疑者が細川容疑者から受け取り、同10月までには施工予定だった。だが、病院では昨夏、築山容疑者の部下の職員(58)=業務上横領罪で公判中、懲戒免職=による医療費の着服事件が発覚。問題の対応にあたるため、庭園整備の計画は進まず、工事は行われなかったという。