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 名古屋市港区の金城ふ頭にテーマパーク「レゴランド・ジャパン」が開業してから、1日で1カ月。ホテルや鉄道には好影響が出ているが、園内で目立った混雑は見られない。入場料への不満も聞かれる。「行きたくない街ナンバーワン」の返上をめざす名古屋市長は気をもんでいる。

 大型連休の谷間となった1日の午後、神奈川県海老名市から親子4人で訪れた会社員山添豊さん(38)は「レゴブロックを使った街並みは圧巻。見ていて楽しい」と話した。

 名古屋城や東京タワーなどの名所をブロックで再現した「ミニランド」や、水中にいる本物の魚やブロック製の魚を見て楽しめる乗り物「サブマリン・アドベンチャー」などが人気を集めている。

 入場券とホテルの宿泊をセットで販売しているJTB中部によると、愛知県内の宿泊施設の4~6月の予約は昨年の2割増し。最寄りの金城ふ頭駅と名古屋駅を結ぶ「あおなみ線」の4月1~20日の乗客も、昨年より2割多かった。いずれもレゴランド効果とみられる。

 ただ、園内では東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)のような混雑は見られない。4月30日の日曜に愛知県豊田市から訪れた会社員渡辺義彦さん(35)は「どの乗り物も待ち時間が15分ほどで乗れてよかった」と満足げだ。

 一方で、「弁当や飲み物が持ち込めない」「入園料が高い」といった不満も。1日券は子供(3~12歳)が税込み5300円、大人(13歳以上)が6900円だ。

 TDRのディズニーシーかディズニーランドのいずれかに入れる1日券と比べて、大人は安いが、高校生以下は高い。

 運営会社は、年間200万人とした来園者の目標を「軽くクリアできる」と話す一方、この1カ月の実績は公表していない。

 年間パスポートを4月24日までに買った人を対象に同行者2人まで1日券が半額になるキャンペーンを25日から始めた。「市場調査のため」と説明している。

 園の客足について、名古屋市の河村たかし市長は4月24日の記者会見で「心配している」。205億円を投じ、近くに約5千台収容の駐車場や歩行者デッキをつくった経緯もある。

 「まずは企業努力だが、市も応援していく」。大型連休中の人出次第では何らかの支援策を検討するという。(諸星晃一、高橋諒子)