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■フィギュアスケートコーチ:キャシー・リードさん(29)

 2年前、生まれ育った米国を離れ、関西大学たかつきアイスアリーナ(大阪府高槻市)を拠点に、フィギュアスケートのコーチとして新たな人生を歩み始めた。大阪の印象を聞くと、「みんな明るくて親切で、大好きです」。

 「氷上の社交ダンス」と言われるアイスダンス。2歳年下の弟クリスと組み、母の母国、日本の代表として2010年バンクーバー、14年ソチの両五輪に出場した。だが、けがもあって15年4月に引退。その直後、宮原知子(関大)を教えるコーチに請われ、7月から振り付けや滑りの基礎を指導する。日本語で「足伸ばして、上手上手!」など一生懸命に声をかける。

 5歳からトップの選手まで、数十人の振り付けを手がける。現役時代、日本舞踊からインドの踊りまで世界中のダンスを習った経験を生かす。いまも動画で研究し、一日中振り付けのことを考えている。「日本人はシャイで真面目。表現を磨くために気持ちを前面に出してほしい」。基礎練習から、笑顔を保ち続けることを教える。「心からの笑顔で楽しんでスケートをしているのを見ると幸せ」

 将来はアイスダンスの選手を育てたいと夢見る。「日本の練習環境は良くない。指導者の仲間たちを集めて、日本のために頑張りたいです」

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〈略歴〉 米国ミシガン州出身。父は米国人、母は日本人。5歳からスケートを始めた。五輪ではバンクーバー17位、ソチ21位。世界選手権にも8回出場。

■記者から

 現役時代、演技を見る度に、その笑顔が印象的だった。世界と戦える選手を育てて欲しい。(文・橋本佳奈 写真・槌谷綾二)