[PR]

 東京都・八丈島の西側にある無人島「八丈小島」で、クロアシアホウドリの繁殖が確認されたと、地元の環境保護団体「伊豆諸島自然史研究会」が2日、発表した。世界最北端の繁殖地になるという。

 クロアシアホウドリは翼を広げると約2メートルになる大型の鳥。国内では小笠原の聟島列島や鳥島、尖閣諸島の一部で繁殖していた。

 同研究会によると、八丈小島には2013年にクロアシアホウドリが飛来。その後、産卵などは確認されたが、ひなは巣立っていなかった。今シーズンは、20~30羽が飛来し、8つがいが産卵。現在2羽のひなが育っており、6月ごろにも巣立つと見込む。

 今後も繁殖個体数が増えるとみられ、アホウドリやコアホウドリも飛来する可能性も高いという。同研究会代表の樋口広芳・東京大名誉教授は「アホウドリ類が数百羽は繁殖できる。人の生活圏に近いため、しっかりした保全が必要だ」と話している。(小坪遊)