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 江戸時代に朝鮮王朝から日本に向けて派遣された外交使節団、朝鮮通信使の記録をユネスコの世界記憶遺産に日韓で共同申請していることについて、通信使に関わった儒学者雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)(1668~1755)の出身地とされる長浜市で、登録推進実行委員会が設立された。

 芳洲は対馬藩に仕官し、朝鮮語と中国語に通じていたため2度の通信使に随行して江戸を訪れた。篤実な人柄で外交手腕を発揮したと伝えられている。現在の長浜市高月町の出身で地元には偉業を顕彰する「芳洲会」がある。世界記憶遺産への申請には、日韓で333点の資料が提出されており、うち36点は「芳洲会」が所蔵している。

 実行委は地元住民らで結成。世界記憶遺産への登録が9月ごろになると見込み、祝賀会やシンポジウム、企画展を計画している。実行委会長の北村又郎さん(83)は「記憶遺産に登録され、多くの人に芳洲を知ってもらいたい」と話す。(田中昭宏)