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 いじめを訴えていた仙台市立中学2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、男子生徒が昨年、同級生から「人間以下」などと言われたり、ズボンを下げられたりするいじめを受けていたことがわかった。仙台市教育委員会は、いじめの内容などを詳しく調べる。

 市教委によると、男子生徒は校内で行った昨年6月のいじめ調査のアンケートで、自由記述欄に「悪口を言われた」などと記入していた。担任が確認すると、「人間以下」や、臭いを連想させる動物名などの言葉を浴びせられたと訴え、同級生4人が関与を認めたという。11月のアンケートの際も、同級生からズボンを下げられ、周囲から冷やかされたなどと担任に訴え、同級生が認めたという。

 その後、学校はこうした状況が「一定期間、見られない」との報告を市教委にしていたが、男子生徒は今年4月26日に自殺した。

 市教委は4月29日の記者会見でいじめの存在を否定したが、今月1日になって大越裕光・市教育長が「過去にいじめがあったことは事実」と認めた。

 いじめがその後も続いていた恐れがあることから、市教委は2日、この中学の全校生徒を対象にいじめなどに関するアンケート用紙を配布。教諭らにも事情を聴いて詳しく調べる。文部科学省からは、いじめの重大事態として対応するよう指導を受けたという。

 奥山恵美子・仙台市長は2日、いじめと自殺との因果関係について報道陣に問われ、「断定できるほどの情報を持ち合わせていない」としたうえで、「いろんなケースが考えられるので決して無視できない」と述べた。