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 「おふくろの味を目指しています」。カープの大野寮で料理長を32年務める宮本悦夫さんが、海の上で、そう優しく語ってくれました。

 4月28日、クルーズ船マリーンルージュを貸し切りにして、若手選手が普段食べている寮の食事、通称「大野メシ」を堪能しながら横浜湾を航行するイベント『大野メシツアー in 横浜』が開催されました。ファンクラブ限定のイベントでしたが、応募倍率は10倍にも上る人気ぶり。

 食事を再現するため、宮本さんは広島の寮で料理を仕込み、真空パックで横浜まで運んで調理してくれました。

 大野メシは、1日あたり5千キロカロリーを摂取できるように考えられ、メイン料理の他にビュッフェ形式でおかずが並ぶそうです。

この日のメニューは

【メイン】

・ビビンパ丼

【スープ】

・地鶏ももとごぼうのスープ―日南風―

【サブメニュー】

・宮崎名物 チキン南蛮

・牛ももの和風ローストビーフ

・宮崎名産里芋のコロッケ

・手羽先チューリップ戸村風

・エビチリ

・ポテトサラダ

・とこぶしのやわらか煮

・ねばねばサラダ

・白菜キムチ

 全2千キロカロリーと、見た目にもボリューミーな食事を用意してくださいました。メインのビビンパ丼は、肉中心になりがちな選手の食生活を気に掛け、野菜も一緒に食べられるように、という宮本さんの親心が込められています。

 宮本さんは「よく食べてくれるのは、鈴木誠也と安部。歴代だと嶋(現・西武コーチ)、大竹(巨人)がいました」。個別の悩みにも対応するそうで「誠也には、三食の他にトレーニング後の食事を用意したり、太りやすい体質の加藤には夕食に鶏肉を出すようにしたり、アドゥワ誠には細い身体を改造するために毎日4、5食は作って出したりしています」。

 他にも、開幕前にはカツ丼を出したり、タイを焼いたりして験を担ぐという宮本さん。とはいえ「骨を取らずに済むようなガツガツ食べられるものが選手には好評ですけどね」と苦笑する。

 「私は男ですが、気持ちはおふくろなんです」。そう言ってカラッと笑う宮本さんがとてもまぶしく印象的でした。

 選手を支えるおふくろの味。球場で思い切り活躍するカープの選手の力の源がここにありました。

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