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 イタリア・水の都ベネチアの水面に6畳一間の「家」がプカプカ浮かぶ。世界最大規模の国際現代美術展「第57回ベネチア・ビエンナーレ」に招かれた前衛美術集団「THE PLAY」(プレイ)が9日夕方(現地時間)、三角屋根の家の形をしたいかだ(全長約3・6メートル、幅2・7メートル)に乗り込み、手こぎで航行するというパフォーマンスをおこなった。

 プレイは関西を拠点に1967年に活動を開始。メンバーを変えながら「IE」と題した今回のパフォーマンスのほか、京都府の山中にやぐらを組んで落雷を10年間待つといった行為を続けてきた。

 会場そばの海に通じる水面に浮かんだ「家」は、風の影響もあって途中ボートに引かれる場面もあったが、メンバーらは笑顔だった。初期から活動する池水慶一さん(80)は、「少しうまくいかなかったけれど、それもまたいい。風に流されることで、人間が自然の一部分だと感じる。そういうことが、私たちのアートに近いと思う」と話した。

 隔年開催のベネチア・ビエンナーレは13日に開幕する。国別参加部門の日本館には岩崎貴宏、企画展示部門にはプレイのほか、田中功起や菅木志雄らが参加する。(ベネチア=丸山ひかり)

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