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 東京電力ホールディングスは9日、首都圏で7月に売り出す家庭向けの都市ガス料金を発表した。ライバルの東京ガスより最大8%安くする。昨春始まった電力自由化で東京ガスなどの新電力に電気の契約を奪われており、ガス販売に乗り出して反転攻勢に出る。

 東電が始める「とくとくガスプラン」は、東京ガスの主力料金より一律3%安い。最初の1年間はさらに5%割り引く。電気の新プランとセットで契約すると、年1200円値引きする。3LDKのマンションに住む一般的な家庭(電気を月400キロワット時、ガスを月40立方メートル使用)なら、東京ガスより年7600円相当安いという。ただ東京ガスの「セット割」の方が安くなる場合もある。

 東電は当面の販売対象を東京都と神奈川県で東京ガスと契約している家庭に限定する。東電は液化天然ガス(LNG)を都市ガスに加工する設備を持たず、販売量を大きく増やせないためだ。初年度の契約目標は4万件にとどまるが、東電は2018年下期をめどに都市ガスの加工設備をつくる計画で、19年度中に100万件の契約獲得をめざす。

 東電は昨年4月からの1年間で、家庭向け電気の契約者数を約8%にあたる181万件減らした。一方の東京ガスは、電気とガスの「セット割」で契約者数を73万件増やした。守る立場になる東京ガスだが、当面は値下げせず、東電の動きを見極める方針だ。(米谷陽一)

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