「(相方の)鳳(おおとり)啓助さんに『エロ河童(がっぱ)!』なんて言いますけれども、漫才する顔ではありません。スタイルが良くって、美人で。凜(りん)としていてね」。女性漫才師の後輩で、親交のあったタレントの上沼恵美子さん(62)は振り返る。

 不細工を自称してウケをとる漫才師が多いなか、1956年にデビューした唄子・啓助は異彩を放った。ギャグに使った京さんの「大きな口」も、誇張の技法が笑いを誘う肝だった。「笑われてない、笑わせてるんです。品のある漫才で憧れでした」

 69年から16年続いたテレビ番組「唄子・啓助のおもろい夫婦」では、ゲストの夫婦から話を聴き出す丁々発止の司会で人気に。苦労話に大粒の涙をこぼす姿は視聴者の共感を呼んだ。

 晩年はドラマ「渡る世間は鬼ば…

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