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 広島市中区の広島中央署で、多額詐欺事件の証拠品として押収し同署内の金庫に保管していた現金8572万円が盗まれた事件で、これ以外の現金の一部が金庫内に残されていたことが10日、捜査関係者への取材でわかった。また金庫のある会計課は、署員以外の人が普通に入れる場所ではないことなどから、県警は内部犯行の可能性もあるとみて捜査している。

 県警によると8日午後8時ごろ、同署の会計課の職員が、現金8572万円がなくなっているのを見つけて事件が発覚した。盗まれた現金は、県警が2月、生前贈与を持ちかけ手数料の名目で金をだまし取る詐欺事件で押収したものという。

 その後の県警の調べで、なくなった現金以外に、金庫内に証拠品の現金の一部が残ったままになっていたという。

 金庫の鍵は、同署の会計課長が管理しているが、盗まれた当時の管理状況などについて県警は、「捜査に支障が出る」として明らかにしていない。一方、会計課の部屋の鍵は警務課で管理しており、夜間などの当直時間帯は、当直勤務の署員に委ねられるという。

 会計課は1階の廊下を進んだ奥まった場所にあり、副署長らがいるエリアや署長室の前を通る必要がある。

 一方で、会計課の近くにある階段付近には、署の裏にある捜査車両用の駐車場に続く非常口がある。署員は自由に行き来できるが、普通は来庁者が出入りできない。

 県警は10日午前、県内の全28署に対し、保管する証拠品について、規定通りに管理するよう注意を促した。