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 ソフトバンクグループは10日、2017年3月期の純利益が前年比約3倍の1兆4263億円で、初めて1兆円を超えたと発表した。日本企業ではトヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャルグループに次いで3例目。記者会見した孫正義社長は、子会社で米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSの経営統合に意欲を示した。

 売上高は同0・2%増とほぼ横ばいの8兆9010億円だった。純利益の急拡大は、中国の通販大手アリババ株やフィンランドのゲーム会社スーパーセル株の売却益(計約7500億円)が大きな原因だ。孫社長は「達成感はない。1兆、2兆の利益は通過点だ」と述べた。国内通信事業は携帯電話と光回線のセット販売が好調で、売上高が同1・6%増の3兆1937億円だった。

 米市場で上位2社に水をあけられているスプリントについては「好調で利益に貢献しているが、米国の通信業界に真の競争が起きるよう積極的に交渉する」と述べ、業界再編を目指す考えを示した。14年に米当局が難色を示したため買収を断念したTモバイルUSを「(再編の)最も有力な候補の一つだ」とした。

 台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業などとともに東芝の半導体事業の入札に参加するかを問われ、「我々が主体となって参加することはないが、相談は受けている」とした。設立を準備している10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」については「これ以上自社の借金を増やさずにお金を集め、我々の思いを実現する手段になる」とした。(徳島慎也、上栗崇)

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