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 犯罪を撮影した動画が、ネットに投稿される例が相次いでいる。米国では、殺人の様子がフェイスブック(FB)で流され、衝撃が広がった。FBなどはチェック態勢を強化するなどの対応をとり始めているが、表現の自由の問題もあり、解決は容易ではない。

 「オレは人を殺す。ここにいるヤツだ、この老いたヤツだ」。4月16日、米中西部オハイオ州クリーブランドで37歳の男が、通行人の男性(74)を至近距離で射殺する場面をFBに投稿した。

 道路脇に止めた車から降り、路上の男性に「お願いがあるのですが」と歩み寄る。「お年は?」などの短い会話の直後、銃を突きつけられた男性は銃声とともに路上に崩れ落ちた。映像は、出血して倒れる男性の様子まで映す。

 動画を投稿した男は2日後に、車内で死亡しているのが発見され、自殺だったとみられる。FBによると、動画の投稿から約1時間50分後に通報を受け、男のアカウントを停止して問題の動画を削除した。ただ、すでに多くの人が動画を見た後で、「もっと早く対処する必要があった」と認める。現在も、ネット上の別のサイトでは動画を見ることが出来る。

 似たような問題は続いている。米国では1月にも障害のある白人男性が黒人4人から虐待を受ける様子が、3月には15歳の少女が集団から暴行を受ける様子がFBで中継された。タイでは4月下旬、生後11カ月の娘の殺害動画を配信し、男が自殺する事件があった。

 日本でも1月、沖縄県内の中学生が無抵抗の生徒に暴行を加える様子の動画が投稿された。三重県伊賀市の男は、昨年12月に宅配便をめぐるトラブルで運送会社員をチェーンソーで脅す様子を投稿。暴力行為等処罰法違反の罪で有罪判決を受けた男は、動画の視聴回数に応じた収入を得ており、公判では「悪いことを配信すれば人気が出る傾向に魅力を感じた」と述べた。(ニューヨーク=金成隆一

■表現の自由との線引…

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