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 財務省が11日発表した2016年度の国際収支(速報)によると、日本と海外のお金の出入りを示す経常収支は前年度より2兆3371億円多い20兆1990億円の黒字だった。過去最大だったリーマン・ショック前の07年度の24兆3376億円以来9年ぶりに20兆円台に回復。過去3番目の高水準になった。原油安で貿易黒字が拡大し、訪日外国人の増加で旅行収支も改善したことが寄与した。

 貿易黒字は5兆7654億円と前年度の3296億円から大幅に増えた。円高で輸出額は前年度比3・4%減の70兆6520億円だったが、大幅な原油安で輸入額は同10・9%減の64兆8866億円と、それ以上に減少した。

 訪日外国人旅行者数が16・2%増と大幅に伸び、旅行収支の黒字も1兆2789億円と過去最大になった。海外向け投資のもうけを示す第1次所得収支の黒字は円高で目減りし、13・7%減の18兆356億円だった。また、16年度の対外直接投資は19兆7046億円で、対米直接投資は4兆8227億円だった。

 同日発表した3月の経常収支は2兆9077億円の黒字で、前年同月より645億円減った。原油価格が75%も上がり、輸入額を押し上げたことが影響した。(栗林史子)

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