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 認知症と診断されるとみんな免許が取り消しか停止となり、運転できなくなる――。日本では普通に思えるが、海外ではドライバー一人一人の能力を判断して運転を認めているところがある。その一つが、オーストラリアだ。どういう制度なのだろうか。南東部のビクトリア州を訪ねた。

 州都でオーストラリア第2の都市のメルボルンに住むブライアン・フィッシャーさん(79)は、昨年6月にアルツハイマー型の認知症と診断された。ただ、その後も運転免許の継続が認められ、いまも日常的にハンドルを握って友達に会いに行ったり、買い物に行ったりしている。「車なら自由に動けますから」とほほ笑む。

 忘れっぽいことや反応が遅いことを自覚している。「認知症になって一層慎重に運転するようになりました。運転に集中するため、ラジオも聞かないし、話もしません」という。

 オーストラリアでは州政府が運転免許行政を所管し、運転の可否も決める。人口約600万人のビクトリア州では免許更新の際、日本のような視力や認知機能の検査はない。ただ、ドライバーには安全運転に影響を与えうる病気や障害を、更新時に限らず担当機関の「ビクロード」に届け出る義務がある。届け出ないと、事故の時に保険金を受け取れない恐れがある。

 認知症は糖尿病やてんかん、狭心症などと同じ届け出が必要な病気の一つ、との位置づけだ。運転の可否は「一人一人の状態を踏まえた個別判断」が基本原則。認知症もこれに沿って判断され、認知症があるドライバーは昨年7月時点で5500人いる。

 認知症は症状が進むため、免許…

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