【動画】医療用ウィッグ専門店が募集するカタログモデルの撮影に臨んだ女性たち=寺尾佳恵撮影
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 医療用ウィッグ(かつら)の専門店が募ったカタログモデルに、脱毛症の女性たちが応募した。当事者の約20人から選ばれた3人は、「同じ悩みを持つ人に勇気を与えたい」と撮影に臨んだ。

■ぐさりと刺さる視線や言葉

 4月中旬にあった撮影会。鏡に映る自分の姿を見た札幌市のアパレル会社員高橋亜夕香さん(23)は言葉を失った。涙が頰を伝う。「髪を引っ張って地肌が動くなんて、忘れていた感覚。うれしい」

 中学生で円形脱毛症になり、しだいに髪が抜けた。ウィッグをつけていた高校3年の1月。ダンス部の練習中に顧問に言われた。「ウィッグでしょ。外しなさい」。ショックで泣き崩れた。翌日から学校を休み、卒業式にも出られなかった。

 ばらされるくらいなら自分から伝えてみよう――。進学先の専門学校では思い切ってカミングアウトした。今は聞かれたら答えるようにしているが、本音は「触れてほしくない」。

 通りすがりの人に何度も振り返られたり、路上で年配の女性に「あなたかつら?」と聞かれたり。「ウィッグです」と明るく答えても、視線や言葉はぐさりと突き刺さり、心がズキズキする。

 モデルに応募したのは、髪の悩みを抱える人に「思い詰めないで」と伝えたかったからだ。「悲観しないでと言うのは無理だけど、私の姿が希望になれば」

 ウィッグは大きく分けて2種類…

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