[PR]

 俳人で朝日俳壇選者の金子兜太(とうた)さん(97)が主宰する俳句誌「海程(かいてい)」が来秋、約55年の歴史に幕を閉じる。金子さんが20日、埼玉県熊谷市で開かれた海程の全国大会で終刊することを明らかにした。

 金子さんは「年齢を重ねるにつれ、主宰が担うべき役割の一部を周囲に依存するようになり、(主宰としての)限界が近づいていることを感じる」と述べ、金子さんが99歳を迎える来年9月での終刊を決めたとした。「主宰を離れることで、より自分にこだわった生き方をしたい」とも話した。

 海程は、1962年に金子さんが編集する同人誌として創刊し、85年から金子さんの主宰に。俳句の理論と実作の両面で、戦後の前衛俳句の中心的存在となり、個性を重んじる方針で多くの俳人を育ててきた。現在、同人と会員合わせて約800人がいる。

 「降る雪や明治は遠くなりにけり」で知られる俳人中村草田男(くさたお)が46年に創刊した「萬緑(ばんりょく)」も、今年終刊した。(小川雪)